• ホームHome
  • 附属中学校・高等学校
  • 広島大学附属高等学校生徒(投稿当時)の共著論文がアメリカ数学協会の学術誌「Mathematics Magazine」に掲載されました

広島大学附属高等学校生徒(投稿当時)の共著論文がアメリカ数学協会の学術誌「Mathematics Magazine」に掲載されました

 2023年11月7日、アメリカ数学協会(Mathematical Association of America)の学術誌「Mathematics Magazine」に、附属高等学校3年(投稿当時)井口瑠花さん、小野実紀さん、柴田美羽さん、髙野はるかさん、大阪大学大学院生命機能研究科・パターン形成教室の松田佳祐さん、附属高等学校喜田英昭教諭ら6人の共著論文「Buffon’s Leaf Problem」が掲載されました。
 4人は学校設定科目「AS科学探究Ⅱ」の授業において、Buffonの針問題を発展させ、落ち葉のような複雑な図形から円周率πの値を近似することをテーマとして担当の喜田教諭とともに課題研究を行いました。
 この研究では当初より附属高等学校卒業生でもある松田さんの指導を受け、2つの新しい成果が得られました。1つは、落ち葉のような凹多角形が平行線に交差することは、凹多角形の凸包が平行線に交差することの必要十分条件であることを証明したことです。もう1つは、落ち葉の凸包の分布に周長の逆数をかけることで、落ち葉の大きさの違いに対応することができる独自の計算方法を作成したことです。この計算方法をもとに、大きさが違う落ち葉を平行線上に投げる実験を再現するコンピュータシミュレーションを行い、計算方法の妥当性を検証し、次に実際に落ち葉を投げる実験を行い、円周率πを近似することに成功しました。
 そして、研究成果を論文にまとめ、高校3年次(2021年)の9月21日に6人で共著論文を投稿し、2022年1月23日に論文がアクセプトされ、約2年後に掲載されることになりました。

Buffon’s Leaf Problem

論文へのアクセスはこちらから 


up