大学院生物圏科学研究科 分子栄養学研究室
教授 加藤範久
E-mail: nkato@hiroshima-u.ac.jp
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平成28年6月10日(金)の中国新聞で、9日(金)に行われた、加藤範久教授と酵素製造の天野エンザイム(名古屋市)との共同研究の研究成果発表記者会見についての記事が掲載されました。
加藤教授らの研究チームは、米こうじ菌が作り出す酵素に、腸内環境を改善するビフィズス菌などの「善玉菌」を著しく増やす作用があることを突き止めたと、同記者会見で発表。米こうじ菌由来の各種酵素をマウスに与え、腸内環境を調べた結果、餌にタンパク質分解酵素「酸性プロテアーゼ」を約0.04%混ぜて与えたマウスは、酵素抜きの餌を与えた場合に比べ、2週間後に盲腸内のビフィズス菌が500倍以上増加し、ふんに含まれるビフィズス菌も約18倍増えたということです。
こうじ菌は酒やしょうゆ、みその醸造に欠かせないものですが、加藤教授らは、「健康によいとされる和食の効能を証明したことにもなる」とし、「酸性プロテアーゼはどの成分(オリゴ糖、食物繊維など)に比べても、100分の1以下の量で、はるかに強力な効果を発揮する」と指摘。米こうじが他にも善玉菌に作用する酵素を分泌するとみて研究を続けるということです。
*9日に行われた記者会見についてはこちら(広島大学ホームページ)
(追記)
*この研究成果については、下記のメディアでも紹介されました。
6月7日(火)日経バイオテクONLINE
6月10日(金)日本農業新聞
6月14日(火)化学工業日報
6月16日(木)日刊工業新聞
大学院生物圏科学研究科 分子栄養学研究室
教授 加藤範久
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掲載日 : 2016年06月13日
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