生物機能開発学専攻

分子生命開発学講座

生物機能を、遺伝子・タンパク質、糖、脂質などの分子レベルや、細胞レベル、そして個体・生態レベルで解明し、生物機能を利用・応用するための教育研究を行う。生化学、分子生物学、有機化学的手法に加え、免疫学、生態学、遺伝子工学・細胞工学的手法を用いて、多様な生物機能を解析・評価し、生物機能の高度な有効利用を図りながら、新しい有用天然物の探索や機能性タンパク質、生理活性物質の構造解析、有用資源生物の創成、食料生産や環境浄化に役立つ生物の分子育種などを行う。また、癌等の生活習慣病を予防する生理活性物質、環境を汚染する内分泌撹乱物質等の有害成分についても同定評価し、食資源として用いられる生物の高栄養価成分や生体調節物質、生理活性物質を発現生産するための生体メカニズムを分子レベルで明らかにするなど、新しいバイオテクノロジーを発展させるための教育研究を行う。

<教育科目>
免疫生物学 / 酵素化学 / 微生物機能学 / 生態機能物質化学 / 生体分子機能学

食資源科学講座

食資源としての観点から、生物及びその生産物の新規機能を探索し、その作用機序を解明する。医食同源の観点から、食品の持つ栄養機能や嗜好機能、生体調節機能を解析・評価するともに、食資源や生物資源として有用な生理活性物質を生産するための生体メカニズムを明らかにする。さらに、食資源の物理的性質を明らかにし、食資源の栄養機能及び生態調節機能を維持しつつ、最適な物性や味覚をもつ高品質な食品を製造し、未利用食資源の高度利用化や環境保全を図るための先端的食品加工システムを開発する。また、醸造資源の先端的な開発システムや新規微生物利用システムを開発する。食中毒細菌の毒素の解析や新規病原因子の探索、海洋生物の毒素の分布や蓄積機構、アレルギー原因物質の同定などを通し、食資源の人体、環境への安全性を評価し、安全で健康的な食資源の開発等に関する教育研究を行う。

<教育科目>
海洋生物資源化学 / 動物資源化学 / 食品物理学 / 食品工学 / 食品衛生学 / 分子栄養学 / 醸造資源開発学


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